ネットサービスの収益化
インターネットのサービスは数限りなく作られているが、収益軸で見ると広告かeコマース、課金の3つしかない。この3つと違う方法で、収益を稼げるサービスは登場していない。これはヤフーに限らず、どんなネット企業でも同じだろう。
宅配の方法が変わってきている
以前は2トン車や4トン車が使用されていた宅配便の集配業務は、今では手押しの台車や自転車、リヤカーなどに置き換わりつつある。環境負荷低減や都市部の交通渋滞緩和といった社会的要請に宅配会社が応えているというだけでなく、その方がコスト的にも有利だからだ。
宅配便市場の淘汰に勝ち残ったヤマト運輸・佐川急便は、取扱個数の増加によって集配密度が上がったためにスタッフ1人当たりの担当エリアの面積が小さくなっている。
それだけ移動距離も短くなったので、自転車や徒歩でも担当エリアをカバーできる。
環境対策へのポーズでリヤカーを使っていたのかと思っていたら、コスト的にも有利だったのか。
勝ち組はトラックの運転のできない女性とかを、パートの安い賃金で採用できるので、さらに負け組みとの差がついてしまいそう。
配送のコストはまだまだ下がっていくのだろう。
こうなってくると、ネットショップがさらに強くなってきそう。
もう、1500円以上で送料無料とかではなく、最初から送料無料になってしまいそう。
Lingrが復活に向けて動き出していた
今頃って状態だけど、
Lingr – Group Chat Made Easyが江島氏の個人プロジェクトとして復活に向けて動きだしていた。
Lingrは、Gauche - A Scheme Implementationについて調べ物をしている時に、よく検索に引っかかるので、見ていた。また、CNETでの江島氏のブログを読んでいたので、成功を期待していた。
終了のお知らせでは、
この分野では「企業の競争相手が個人になる時代は目の前まで来ている」ということです。スタートアップ企業を作って数名で作るのと、一人の個人が副業で立ち上げるのとでは、最終的に出てくるモノの差がだんだんなくなってきており、単に「かかるコストだけが100倍違う」ということになりかねない
のように書いたので、どうするのだろうと思っていた。やはり、個人としてやっていく事にしたんだ。
個人で企業と競争して、そして勝って成功例になって欲しいと思う。
今週のお題 「2010年の抱負」
という事で…
- 技術を磨き続ける。
今の環境だと注意しないと、あっと言う間に時代の流れに取り残されそうなので。具体的には- Google App Engineを使ったサービスを開発する。
- HTML 5について調査する。
- 1日に1報は論文を読む。
- 人生を楽しむ。
今まで、将来のリスクの為の努力ばかりで、あんまり楽しんでいなかったような気がする。
で行こう。
『予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」』を読んだ
『予想どおりに不合理―行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」』を読んだ。
みんなが合理的に動く訳ではないんだよなあ。自分自身も当てはまる所があった。「なんでこんな商法で儲けられるんだろう」と納得いかない商品やサービスが存在する理由について納得できた。
自分の不合理な所は
- 高額出費の時に節約をしなくなる。
- 必要以上の選択の自由へ出費をする。
- 先に得た知識に影響されやすい。
かな。
具体的には
- マンションを買った時に、絶対額としては大きな値引きも、全体の出費に対する割合が小さい時は節約の熱意が下がっていた。
- 自分には、化学技術者としての能力とコンピュータ技術者としての能力があるが、どちらの能力もメンテナンスしようとしてかなりの労力を使っている。
- 結構、雑誌やネットでの評価情報に弱い。でも、映画を見たときの感想は逆で、期待が高くなりすぎて楽しめなくなる事がある。
自分の行動を見直す参考と、これから、自分で商品やサービスを提供する時の参考にしよう。
カンブリア宮殿(玉子屋)を見た
玉子屋のビジネスの特徴は以下。
- 弁当は、一種類(回収時に食べ残しのチェックやアンケートをする)
- 廃棄率は、0.1%(コンビニは2〜3%)
弁当のメニューは、会長が作成。メニューの選択と集中をし、食べ残しを調べて市場からのフィードバックを得ている。
廃棄率の低さは、配送車同士で在庫を融通しあい、最終の調整を班長自らが行う事で実現。班長は、給与の決定権まで持ち、収益の責任を負う。この在庫管理のレベルは、エリヤフ・ゴールドラット博士もびっくりだろう。
メーカーズ シャツ鎌倉の時も思ったけど、在庫のムダを徹底的になくした企業が繁栄するのかなあ。
これからは、如何に売り切るかがキーワードかも。
『フリー からお金を生みだす新戦略』を読んだ
『フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略』を読んだ。
無料と固定料金を同一に扱った説明とか、低価格のチョコを無料にすれば、高級チョコの人気を逆転できるような説明とか納得いかない点も、多々あった。でも、無料や価格設定の考え方について、参考になった。
チョコの話は、25セントのリンツと1セントのキスチョコを並べて販売すると、リンツが圧倒的なシェアを誇るが、両方を1セント値下げ(キスチョコは無料になる)すると、キスチョコのシェアが逆転するという話だった。
この話は、両方有料の場合に買わなかった人の事が考慮されていない。無料にすれば、買わない(貰わない)という選択肢を選ぶ人が格段に減っただけの可能性が高い。
マイクロペイメントが失敗に終わるという話はショックだった。でも、供給者側で「安すぎて気にならない」のなら、消費者側でも「気にならなく」なるのではないだろうか。
iモードは、月額300円の経済モデルだけど、それを月額30円程度にできればマイクロペイメントの経済モデルが成り立つのでは。ただ、月額300円程度の価格でないと、普通の企業は利潤を出せないだろう。ただし、個人ではその10分の1でもやっていけそうな気がする。