目の輝いた軍国少年は、戦後共産主義青年へとなる 〜「資本主義はなぜ自壊したのか 「日本」再生への提言」を読む 〜


を読む。

Amazonでの評価も低いなあ。
評価の低い原因は、直接的には

  • 崩壊したのは自由放任主義の経済学であって、資本主義ではないこと理解していない
  • 自由放任主義の経済学者たちを押さえ込む方法については述べていない。毒をもって毒を制すではないが、読者は、元自由放任主義経済学者である著者をもって彼らを制する方法を期待してしまう。しかし、その点については何も述べられていない。
  • 著者の歴史に関する知識がなかった事が告白されているが、それでもまだ歴史認識が浅い。(やっと数十年前ぐらいまで認識できた程度)

にあると思う。

でも、根本原因は

目を輝かせた軍国主義の少年がいままで僕たちを非国民と言っていじめてきたのが、今度は共産主義青年となって僕たちを人民の敵と呼びだした。

のとそっくりな点にあると思う。

この本を読んでいて、森毅の『数学のすすめシリーズ』での、軍国少年にいじめられた記憶の話を思い出した。