『フリー からお金を生みだす新戦略』を読んだ
『フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略』を読んだ。
無料と固定料金を同一に扱った説明とか、低価格のチョコを無料にすれば、高級チョコの人気を逆転できるような説明とか納得いかない点も、多々あった。でも、無料や価格設定の考え方について、参考になった。
チョコの話は、25セントのリンツと1セントのキスチョコを並べて販売すると、リンツが圧倒的なシェアを誇るが、両方を1セント値下げ(キスチョコは無料になる)すると、キスチョコのシェアが逆転するという話だった。
この話は、両方有料の場合に買わなかった人の事が考慮されていない。無料にすれば、買わない(貰わない)という選択肢を選ぶ人が格段に減っただけの可能性が高い。
マイクロペイメントが失敗に終わるという話はショックだった。でも、供給者側で「安すぎて気にならない」のなら、消費者側でも「気にならなく」なるのではないだろうか。
iモードは、月額300円の経済モデルだけど、それを月額30円程度にできればマイクロペイメントの経済モデルが成り立つのでは。ただ、月額300円程度の価格でないと、普通の企業は利潤を出せないだろう。ただし、個人ではその10分の1でもやっていけそうな気がする。