VirtualBoxのインストール

Ubuntuのインストールは完了したので、今回は、VirtualBoxをインストールする。

Ubuntuのパッケージはrawデバイスを使用できないので、Ubuntuのパッケージは使用しない事にしている。また、バイナリパッケージもあるのだが、個人使用および評価用でしか使用できないので、Open Source Editionのソースコードをダウンロードして、コンパイルして使用した。また、VBoxGuestAdditionsのソースコードがどこにあるか分からないし、Windows向けのコンパイルは大変そうなので、Google Codeで公開されているバイナリを使用した。

VirtualBoxが仮想化しているLANカードは、Windows Vistaではサポートされなくなってしまったので、Windows XP用の物をダウンロードして使っている。

以下の通りの手順でインストール

  1. VirtualBoxのインストールする。
    • VirtulaBoxのtarボールをダウンロード
    • Linux build instructionsのPrerequisitesをインストールする。

      dev関連のパッケージもインストールした。。
    • Linux build instructionsに従い、ビルドを行う。
    • VBoxGuestAdditionsのインストーラをダウンロード
    • VBoxGuestAdditionsのISOイメージを作成


      $ mkisofs -D -L -J -R -hide-rr-moved -V VBOX_GA -o VBoxGuestAdditions.iso /path/to/GA_directory
    • LANドライバをダウンロードし、ISOイメージを作成する。

      $ mkisofs -D -L -J -R -hide-rr-moved -V LAN_DRV -o LANDriver.iso /path/to/LANDrv_directory
  2. Windows Vistaのインストール

    リカバリCDで、リカバリを実行して、Vistaをインストールする。この段階ではファイルコピーをするだけ、OSを起動させることはしない。
  3. Master Boot Record(MBR)の保存とGRUBの再インストール
    • UbuntuのCDからUbuntuを起動する。
    • Windows Vista起動用のMBRを保存する。


      $ sudo dd if=/dev/sda of=/path/to/mbr_file.mbr bs=512 count=1
    • GRUBを再インストールする。


      $ sudo grub-install --root-directory=/path/to/root/directory /dev/sda
    • 再起動する
  4. 仮想マシンを作成する。
    • rawディスクのパーティションのvmdkを作成する。


      $ sudo LD_LIBRARY_PATH=. ./VBoxManage internalcommands \
      createrawvmdk -filename /path/to/vmdk_file.vmdk -rawdisk /dev/sda \

      • partitions 1,2,3 -mbr /path/to/mbr_file.mbr

      (VBoxManageの存在するディレクトリで移動して実行する)

    • 仮想マシンの作成・起動・Vistaのセットアップ

      以下のコマンドを実行して、VirtualBoxを起動する。

      $ sudo LD_LIBRARY_PATH=. ./VirtualBox
      (以降の詳細はVirtualBoxのヘルプを見てください。英語だけど...)
    • VBoxGuestAdditionsのISOをマウントして、インストールする。

    • 再起動する。

    • ドライバの更新で、ディスプレイアダプタのドライバを更新する。

    • LANのISOイメージをマウントして、ドライバをローカールに展開し、ドライバをインストールする。

    • 仮想マシンを停止する

  5. 仮想マシンのネットワーク設定
    • Synapticパッケージマネージャで以下をインストール
      • bridge-utils
      • uml-utilities
    • 以下のコマンドを実行


      $ sudo gpasswd -a uml-net
      (ここで、VirtualBoxを起動するユーザー名)
    • /etc/network/interfacesに以下を追加

      auto tap0
      iface tap0 inet manual
      up ifconfig $IFACE 0.0.0.0 up
      down ifconfig $IFACE down
      tunctl_user
      auto br0
      iface br0
      bridge_ports eth0 tap0
      (ここで、VirtualBoxを起動するユーザー名)
    • 以下のコマンドを実行

      $ sudo /etc/init.d/networking restart
    • VirtualBoxを起動

      仮想マシンの[設定]画面で[ネットワーク]を選択し、以下のように設定する。
      • [割り当て]: ホストインタフェース
      • [インタフェース名]: tap0