ネットワークの「あちら側」は信用できるか?
- 作者: 梅田 望夫
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2006/02/07
- メディア: 新書
を読んだ。
インターネットでは、
・リアルの世界の制約(コスト等)がなくなる。
・物事の進め方などが大幅に変わる。
という話を実例(googleやAmazon)を元に、
・どのように変わるのか?
・今までのどの人たちの常識のどの部分が通用しなくなるのか?
といった点を論じている。
その中で、インターネットで展開するサービスで発展するのは、
- ネットの「あちら側」にいる人々を信用する。
- 自動的にコンテンツを整理、追加する。
(自分達以外の多くの人の力無償で利用できる)
ようなものであると論じている。
ここを読むと「うーん。」と唸ってしまう。
自分はやっぱり、ネット世代とPC世代を分ける「インターネットの隠れた本質」で、述べられているPC世代なのかなあと思う。
ただ、ネットの「向こう側」を完全に信用しているのはWiki Pediaぐらいではないかと思う。
Googleのページランクは、Googleが信用している大元のサイトからのリンクを高く評価しているので、「向こう側」を完全には信用していない。(というか、信用できない奴を排除する仕組みを作りこんでいるところがえらい。)
Wiki Pediaも信用しすぎて、名誉毀損の項目で損害賠償問題になりそうだし、Linuxのソースコードの管理もSCOに訴えられる結果を招いているしで、そんなに信用できるものではないと思う。
ネット世代に聞いてみたい。
「どうやって、荒らしによるノイズに対抗するのですか? どうやってアダルトコンテンツを見たくないときに排除するのですか?」
Web 2.0世代のインターネットサービスの地位を確立するには、荒らしや、アダルトコンテンツ業者を上手くフィルタする方法を見つるのが、ポイントだと思う。