朝日新聞が赤字に陥った

朝日新聞が赤字に陥ったそうである。アメリカの数年遅れかな。雑誌は、既に廃刊が続出しているし、紙ベースのメディアは、これからどんどん厳しい状況になっていくのだろう。

原因として、若者の活字離れとかインターネットの台頭とか言われているけど、それだけではないと思う。

新聞って、一部の会社の独占状態になっていて、ビジネスモデルの変革ができなくなってしまっているし、自浄作用が働かなくなってしまっているように見える

新聞の売り上げって、記事の内容よりも販売店の営業力で決まってしまっている。だから、ちゃんと取材し切れていない情報の垂れ流しみたいな記事を載せ続けている。それに、広告にも依存してしまっているから、広告主の変なよいしょ記事を書いたり、広告主に都合の悪い内容は特別扱いをしたりする。

こんな客の方を向いていない事をしていたら売り上げが下がるのは当然である。ライバルが現れたのではなく、自滅しているだけだと思う。結局のところ、ネットの掲示板の書き込みと同じレベルの信用度しかないと判断されてもしかたがない。この辺の事情は朝日新聞に限った話ではないが。

紙ベースの記事の販売をメインに据えたら、販売店の営業力に依存してしまって、製品(記事)の質が下がるだろうし、広告主に依存していたら記事の内容が偏向してしまうだろう。このどちらからも、脱却するようなビジネスモデルに変えないと、復活の道はないと思う。ちゃんと復活して欲しいと思う。ネットでの情報集めって、ちゃんと押さえておくべきニュースを押さえ切れているか自信がないから、新聞には頑張って欲しい。「まだ、あの人新聞読んでいるんだ。」みたいな事は言われたくない。

Googleは、広告モデルでも稼げていたのだから、顧客にしっかりと支持される記事を安定して書けていれば、広告主の方が寄ってくるのではないかと思う。広告主の影響を受けずに記事を書けるようになるには、収益・コストの構造を変えないといけないのだと思う。

でもねえ、広告なしの有料の情報提供って高いんだよね。この辺にチープ革命とかが起きればいいんだけど。