ホワイトカラー・エグゼンプションのポイズンピル


ホワイトカラー・エグゼンプションが話題になっている。

この制度は、年収400万円で残業させ放題の制度として紹介される事がほとんどである。


見落とされている経営側へのポイズンピルが1つある。

この制度は、遅刻のし放題なのである。労働(残業)時間を管理しないので、残業代を払わないという理屈のようだが、その為、遅刻、早退の管理が出来なくなっている。


飲んだ次の日は昼から出勤と言うことが可能である。

朝の決まった時間にはメンバーが揃うと言う事は、組織にとって案外大事である。客からの電話や緊急事態に担当者がまだ出勤していない事態が多発するだろう。


気が緩んで遅刻の続く新入社員を課長が叱れなくなる管理職泣かせの制度でもある。


こんな制度では、出勤時間もばらばらになるだろう。(通勤ラッシュの緩和には役立ちそう) ばらばらになると皆、何故か朝の挨拶をしなくなるのだ。


挨拶をしなくなると、構成員の組織への帰属意識もなくなり、組織はガタガタになるだろう。


その辺りが分かっている経営者なら早々と導入しない宣言をして、宣言を社員のモチベーションアップに使うだろう。

成果主義導入に失敗した馬鹿な人事部の汚名挽回のチャンスに使わせると、その企業は本当に駄目になるだろう。